すっかり夏も終わりですね。
夏休みはいかがでしたか?
今年の夏は九州の旅を楽しんできました。
夏はイベントももりだくさんで、暑い暑いと言いながらも夏の終わりを告げる季節になると、なんだか名残惜しくもありますね。
こちらの作品はKim Jacobsの作品です。
今また池下の松島珈琲さんで展示させていただいております。
おもちゃの船を浮かべにいくところでしょうか、少年と少女が港に向かう石畳を走っていく後ろ姿が中央に見えます。
左の階段からは女性とコリー犬が降りてきています。
右上の窓からは猫が顔をのぞかせています。
よーく目をこらしてみると、中央の右扉のところに魚をくわえた猫の姿も見えます。
Kim Jacobsの作品が好きな理由は、彼女の絵からいろんなストーリーやイメージが湧いてくるからです。作りながら、いろんな妄想をめぐらせます。自分が絵の中に入ってその場にいるような感覚を覚えます。まるで一冊の本を読んでいるようですね。
私は何もない田舎で育ちました。毎月送られてくる外国文学の本が楽しみで楽しみでたまりませんでした。どんな風景なんだろう、どんな食べ物なんだろう、空想の中で旅をするのが楽しかったのです。
作品作りもそれと似ているな、と思います。
このクラフトのいいところは、絵が描けなくてもこうしてアートを楽しむことができる点にあるかと思います。
Kimの絵はとても細かくて、途中何度も挫折しそうになりますが、その分出来上がった時の感動はひとしおです。
お近くの方、是非松島珈琲さんまで美味し珈琲をいただきがてら、のぞいてくださいませ。